【糸満】糸満市喜屋武漁港近くの海岸で見つかった円柱形の漂着物は、フィリピンの浮き魚礁(パヤオ)とみられることが6日、分かった。本紙報道を受けて、佐賀大の鹿熊信一郎特任教授(水産資源管理)が「形状から見て間違いない」と証言した。
パヤオはマグロ・カツオ類を集める漁具。フィリピンではドラム缶を活用したパヤオが使われるという。鹿熊氏によると県内でも多様な形状のパヤオが設置されているが、漂着物と同形状の種類はない。
県内のパヤオは、事故防止のために衛星利用測位システム(GPS)設置などの漂流防止策が施されているという。鹿熊氏は「沖縄でパヤオの研究などに携わり約40年だが、フィリピンからの漂着は珍しい。」と話した。
(岩切美穂)