那覇空港ビル3期ぶり黒字 22年度、増収増益 利用者倍増、空き区画の入居増で


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那覇空港

 那覇空港ビルディング(NABCO、安里昌利社長)は6日、3期ぶりの黒字で増収増益となった2022年度決算を発表した。売上高は前期比72.2%増の105億円、経常利益は27億円、当期純利益は19億円だった。乗降客数の倍増や空き区画の入居増加などが影響した。

 那覇空港乗降客数は、国内・国際合計で前期比2倍の1622万6千人だった。国内線は全国旅行支援が航空需要を押し上げ、同97・9%増の1582万人だった。コロナ禍で停止していた国際線は、台湾、韓国、香港路線の運航再開により、40万6千人となった。

 営業費用は、国際線エリアの全面共用再開により各種施設費が増加したものの、国有財産使用料などの減少により、同2・4%減の77億円だった。

 新たな社外取締役に琉球銀行審査部長の知花健二氏(58)と、沖縄銀行常務の伊波一也氏(60)が就く。社外監査役には、元那覇市副市長の久場健護氏(65)と、沖縄振興開発金融公庫融資第一部長の前村司氏(55)が就任する。

 役員人事は、26日の取締役会と監査役会で正式に決定する。
 (與那覇智早)