三連協、F35の運用中止を要請 嘉手納基地に暫定配備後、騒音が激化


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沖縄防衛局の小野功雄局長(左端)に抗議・要請文を手渡す三連協会長の桑江朝千夫沖縄市長(左から4人目)=8日、嘉手納町

 【中部】米軍嘉手納基地にF35戦闘機が3月下旬に暫定配備され、騒音が激化していることを受け、沖縄市、嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)は8日、沖縄防衛局を訪ね、F35の運用中止などを求める抗議・要請文を小野功雄局長に手渡した。

 抗議・要請文では(1)嘉手納基地でF35を運用しない(2)人口密集地上空や夜間・早朝は飛行しない(3)パイロットの教育徹底と航空機騒音規制措置の順守―の3点を求めた。小野局長は「地元への影響を最小限にとどめるように求める」と話した。

 抗議・要請文によると、90デシベルを超える騒音は5月に、嘉手納で1032回あり3月比約32%増、北谷で422回あり同約15%増、沖縄で263回あり同約44%増加した。苦情件数は嘉手納が189件、北谷が17件、沖縄が69件あり、それぞれ3月の件数を超えた。
 (古川峻)