沖縄食糧 マレーシアに米出荷 福島県産「こしひかり」年間約36トン


この記事を書いた人 金城 美智子
マレーシアへの米の輸出を始めた沖縄食糧の中村徹専務(右)と仲介した琉球銀行の宮城竹寅専務=16日、那覇市久茂地の琉球銀行本店

 沖縄食糧(浦添市、竹内聡社長)は16日午前、琉球銀行本店で会見し、沖縄で精米した福島県産「こしひかり」をマレーシアに輸出すると発表した。既に12トンの米を出荷しており、今月下旬以降にマレーシアの伊勢丹やイオン、日系スーパーなどで販売される。

 現地での販売は、琉球銀行と業務提携を結ぶMHC(マレーシアハラルコーポレーション、東京)が担う。沖縄食糧は、年間約36トンの福島県産米を輸出する予定。同社の米輸出は昨年の香港に続き2カ国目。マレーシアへの米輸出はことし3月に琉球銀行が主催したMHCを招いた商談会で持ち上がり、同行が両社のマッチングを進めていた。
 販売する米はすべて2キロで、パッケージに日本の桜をあしらっている。会見で沖縄食糧の中村徹専務は「香港、マレーシアだけではなく、アジアへの販路拡大を今後も続けたい」と話した。【琉球新報電子版】