「子どもたちがぬれないよう」 デイサービス利用者が壊れた傘を修繕、貸し出しコーナー設置 沖縄市


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修繕補修を手がけた利用者の(写真左から)中地名啓さん、浦崎富子さん=沖縄市与儀のデイサービスWAN STYLE

 【沖縄】沖縄市与儀にあるデイサービス「WAN STYLE(ワンスタイル)」(知花朋弥代表)の利用者が、壊れた傘を補修して地域の子どもたちに使用してもらう「レンタル傘ステーション」を事業所入り口に設置して、地域の話題になっている。

 利用者やスタッフから壊れて使用できない傘を集め、補修清掃した16本を設置した。事業所前にある比屋根小学校や近隣の学童クラブの児童や地域の住民が、急な雨で困った際に自由に利用でき、返却も自由。

 利用者の状況に応じて作業に協力してもらっているほか、社会貢献も目指している。

 傘の修繕清掃を行った利用者の浦崎富子さん(83)は「子どもたちがぬれないように使ってほしい」と話した。

 傘立てボックスを作った中地名啓さん(89)は「とても良い出来。子どもたちや地域の方に使ってもらえるとうれしい」と笑顔で話した。
 (喜納高宏通信員)