「平和の礎」追加刻銘はじまる 戦没者、365人追加で計24万2046人に 沖縄


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平和の礎に新たに追加される戦没者の刻銘作業の様子=15日、本島南部(喜瀨守昭撮影)

 沖縄戦などで亡くなった戦没者の名前を刻む糸満市摩文仁の「平和の礎(いしじ)」に、今年新たに追加される戦没者名の刻銘作業が始まっている。

 沖縄本島南部で15日、追加刻銘者の名前を彫り込む作業が報道陣に公開され、職人が365人の名前を石板に刻んでいった。

 平和の礎は、国籍や軍人・民間人を問わず、沖縄戦などで亡くなった人々の名前を刻銘し慰霊するとともに、恒久平和を願い戦争の悲惨さを後世へ伝える目的で1995年に建設された。以来、毎年慰霊の日に合わせて戦没者の名前が追加刻銘されている。

 今年は那覇市や今帰仁村など県内24人、広島県や愛媛県など県外341人の名前が新たに刻銘される。

 県は23日の慰霊の日までに新たに名前を追加した刻銘板を設置する予定で、これで刻銘総数は24万2046人になる。

 (座波幸代)