FC琉球は15日、那覇市の県体協スポーツ会館で喜名哲裕氏(46)の監督就任会見を開いた。喜名氏は「オファーをもらった後もすぐに決断はできなかった。自分一人ではなく、みんなでこの状況を乗り越えていきたい」と述べ、覚悟の再船出へ思いを込めた。同席した竹原稔スポーツダイレクターは「結果をみせることがクラブ全体の使命。喜名氏は選手の力を最大化できる人材で、クラブとして監督を支えながら、監督自身も成長してもらえうようなバックアップ体制を取りたい」と述べた。
チームは現在13試合を消化し、5勝6敗2分けの勝ち点17で13位。1位は勝ち点24のカターレ富山。勝ち点が横並びのチームも多く、残り試合でどこまで躍進できるかに期待が掛かる。
就任会見での喜名哲裕監督への一問一答は次の通り。
-オファーを受けた時の思いを。
「家族とも相談しながら、もう一度(チームのために)力を注ぎたいとの思いで決断した。プレッシャーはあるが気持ちは前向き。それを乗り越えることも自分の中で必要と思っている。昇格を目指すというのを選手たちからも感じたし、自分一人じゃなくてみんな頑張ってくれている」
-監督から外れていた時期に見えてきたものはあったか。
「いろんなJクラブの練習に参加させてもらった。守備のトレーニング、選手とのコミュニケーションの大切さを勉強した。一試合一試合勝ちにこだわるサッカーをしたい。見に来てくれるお客さんが、チームとして躍動し、一人一人がハードワークするのを感じてもらえるようなチームづくりをしたい」
-今季、選手たちをどう見てきたか。
「勝ててない時は(選手同士)矢印が外に向く。選手には練習前にしっかり思いを伝えて、聞く耳を持って互いに理解し合おう、と話していた」
-どういうサッカーをしていくか。
「今整理しているのは守備の部分。自分たちの陣形を保ち、コンパクトな守備をしながらゴールが見えるなら向かう。DFラインからFWのトップにかけての距離感を重視している。全体のコンパクトさも保ちながらやっていきたい」