【東京】岐阜県の陸上自衛隊施設で自衛官候補生が発砲して自衛官2人が死亡、1人が負傷した件を受け、陸自は全ての射撃や爆破の訓練をいったん中止したが、15日以降は安全確認ができた施設から順次、再開する。陸自が管理する射場83カ所のうち、県内には沖縄市の沖縄射場、宮古島市の宮古島射場、うるま市の勝連射撃場の3カ所がある。3月に開設した石垣市の石垣駐屯地にも今後、建設する計画だ。
森下泰臣陸上幕僚長は14日の記者会見で、全国の自衛隊施設周辺でも不安を抱く人がいるのではないかと問われ「国民、特に自衛隊施設の周辺に住む皆さまにご心配をお掛けして申し訳なく思う」と述べた。15日の会見では、施設や装備の基礎データや規則、隊員の精神状態などを確認させていると明らかにし「平素実施しているはずのものだが、再度徹底した」と語った。
陸自によると、県内3カ所は岐阜県の日野射場と同様、屋内での射撃場だという。射場の外で発射可能な状態の銃を所持することは基本的にないという。
(明真南斗)