レスリングの世界選手権(9月・ベオグラード)代表選考会を兼ねた明治杯全日本選抜選手権第2日は16日、東京体育館で行われ、男子グレコローマンスタイル77キロ級は、屋比久翔平(ALSOK)と同97キロ級の仲里優力(北部農林高―日体大出―佐賀県スポーツ協会)が17日の決勝に進んだ。男子グレコローマンスタイル77キロ級の友寄汰志(北部農林高―日本体育大)は1回戦に勝利したが、次の準々決勝で敗れ、17日の敗者復活戦に回った。
女子53キロ級では19歳の藤波朱理(日体大)が17日の決勝進出を決めた。準々決勝で東京五輪金メダルの志土地真優(ジェイテクト)にフォール勝ちし、準決勝も快勝した。
藤波は2017年9月から続く連勝を121に伸ばし、五輪3連覇の吉田沙保里が記録した119連勝を超えた。志土地は世界選手権代表を逃し、来年のパリ五輪出場が厳しくなった。
女子68キロ級決勝では森川美和(ALSOK)が東京五輪62キロ級女王の川井友香子(サントリービバレッジソリューション)を破った。森川は7月に世界選手権代表決定プレーオフに臨む。
同62キロ級は元木咲良(育英大)が昨年12月の全日本選手権に続いて優勝し、世界選手権代表に決定。男子ではフリースタイル86キロ級の石黒隼士(自衛隊)、兄で同97キロ級の石黒峻士(新日本プロレス職)らも世界選手権代表となった。
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攻め切れない
屋比久翔平の話 前に出られず、攻め切れない。まだまだ目指すレスリングにはほど遠い。東京五輪の自分を超えたいが、まずは目の前の決勝に勝ってプレーオフにつなげる。
(共同通信)