八重山が普天間に5-2で勝利 大会第1号は須田 高校野球沖縄大会が開幕 <夏の甲子園2023・県大会>


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 第105回全国高校野球選手権沖縄大会が17日開幕し、1回戦5試合が行われた。八重山は普天間に5―2で勝利した。久米島は4―3で向陽、知念が4―3で八重山農林との接戦を制した。宮古総実・宮古工は8―3で沖縄工業を下した。八重山商工は那覇国際に3―2でサヨナラ勝ちした。コザしんきんスタジアムで行われる予定だった首里―北部農林・辺土名の試合は雨天のため、18日に順延となった。18日は3会場で9試合が行われる。


八重山―普天間 2回1死、左本塁打を放ち、ガッツポーズでベンチに向かう八重山の須田晟伍=17日、Agreスタジアム北谷(又吉康秀撮影)

 八重山の先発・須田晟伍が投げては5回を1失点に抑え、打撃では今大会1号となる本塁打を放つなど、投打にわたって活躍し、勝利を引き寄せた。須田は「シンプルにうれしい気持ちでいっぱい」と声を弾ませた。

 初回、相手失策で出塁すると連打で三塁まで進塁。内野ゴロで先制のホームを踏んだ。二回には狙っていた直球を振り抜き、打球は延びて左翼スタンドへ。公式戦初めての本塁打に「打った瞬間に入ったと思った。むちゃくちゃ気持ちよかった」と振り返る。

 「後ろにいい投手がいるから任せられる」とマウンドでは初回から飛ばした。スライダーと縦のカーブを中心に追い込みながら、勝負どころでは自信のある伸びのある直球で三振や凡打の山を築いた。

 もともと遊撃手だが、秋季大会が終わり、投手への挑戦を打診された。練習を経て初の公式戦での登板に「指がしっかりかからず抜けたボールがあったのは課題」としながらも、「直球で押せたのは良かった」と手応えも口にする。

 この試合にとどまらず、「投球で初回からしっかり抑えつつ、1番打者なので出塁することでチームに流れを持ってきたい」と次戦も投打での活躍を誓った。

(屋嘉部長将)