テニスの女子団体で沖尚が九州2連覇 水口はシングルスも制し2冠<全九州高校大会>


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 全九州高校体育大会は19日、各地で行われた。テニスの女子団体決勝は沖縄尚学が2―0で宮崎商を下して2連覇し、3度目の九州頂点をつかんだ。女子シングルスの水口由貴(沖縄尚学)は決勝で岡村(鹿児島)を8―3で破って優勝した。陸上の南九州地区予選は、男子200メートル決勝で平川慧(コザ)が21秒44で優勝し、400メートルと合わせて2冠を達成。男子三段跳びは宜野座海晴(普天間)が14メートル69で頂点に立った。18日までに行われた競技では、柔道男子73キロ級の浦崎弾(沖縄尚学)は準優勝した。カヌーのカナディアンシングルで平良一喜(宮古総実)が5位、山城瑞希(沖縄水産)が7位に入った。


女子団体で優勝した沖縄尚学(提供)

 女子団体は沖縄尚学が決勝で宮崎商に2―0で勝利し、2連覇を達成。各校のエースがそろうシングルス1を任された2年の水口由貴はシングルスも優勝し、全国総体に向け弾みのつく結果となった。

 団体戦は3面同時に試合が始まった。シングルス2の井手葵(1年)がストレートでセットを取るなど1勝を早々と勝ち取った。水口は弾道の低いラリーが得意な相手にロブ気味の打球も混ぜ、緩急をつけながら相手をコートの前後左右に揺さぶった。スタミナを奪い、次第に相手のミスが増え勝負を決めた。

 ダブルスは今大会で急造した新城英万(3年)・田中音色(1年)組。打ち切りとなったが、勝利まであと2ポイントと相手を追い詰めるなどシングルス、ダブルスともほぼ隙のない優勝だった。

 シングルス決勝に勝ち進んでいた水口の相手は第1シードで、団体準決勝で敗れた相手だった。スピンで押してくる相手に下がってプレーして敗れた反省を生かし、ベースラインから下がらなかった。ライジングでのラリーやダイレクトの返球を混ぜ、テンポの速い攻撃的なプレーで8―3と差をつけた。

 昨年の全国総体で準優勝した経験を持つ新城と水口がチームに残った。1年生主体のチームとなったが主将の新城は「自分と水口がリードしていきたい」と意気込む。水口は「去年の悔しさもある。自分がチームを引っ張っていきたい」とエースの自覚と覚悟を見せた。

(屋嘉部長将)