防衛相「戦争の惨禍を繰り返さない」 沖縄の「慰霊の日」を前に


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閣議後会見で慰霊の日についての所感を語る浜田靖一防衛相=20日午前、防衛省

 【東京】23日に沖縄の「慰霊の日」を迎えることについて、浜田靖一防衛相は20日の閣議後会見で所感を問われ「戦没者の御霊(みたま)に哀悼の誠を捧げ、国の安全保障を預かる一人として戦争の惨禍を二度と繰り返さないことを誓いたい」と述べた。

 相手領域を攻撃する敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有などを受けて再び沖縄が戦争に巻き込まれるのではないかという不安の声が上がっていることについては「同じような過ちを繰り返さないことを常に肝に銘じなければならない。国民の平和に対する思いを体現できる自衛隊でありたい」と語った。

 北朝鮮の軍事偵察衛星を巡り、朝鮮労働党の中央委員会拡大総会で早期に再打ち上げを行う方針が示されたと現地メディアが報じたことに関し、浜田氏は「北朝鮮から弾道ミサイル技術を用いた発射が強行される可能性はある」と話した。それを踏まえた自衛隊の態勢変更については「各種情報を踏まえた総合的な分析・評価などに基づいて適切な態勢を構築していきたい」と述べた。
(明真南斗)