今年の夏どうなる? 晴れの日多い見込み 平均気温高くなる確率は「60%」 気象台7~9月予報


この記事を書いた人 琉球新報社
梅雨の晴れ間も見られた20日の沖縄本島地方の空=20日午後0時24分、うるま市内

 沖縄気象台は20日、沖縄地方の7~9月の向こう3カ月予報を発表し、平年同様に晴れの日が多くなる見込みを示した。那覇から与那国島までの7地点の気温の平年値は28.3~29.1度だが、3カ月の平均気温は、平年よりも高くなる確率は60%としている。

 沖縄地方はまもなく梅雨空けを迎える時期だが、20日午後5時発表の7日先までの予報によると、23日慰霊の日まで曇りや一時雨が続き、24日以降に曇りや晴れの天気が続く見込み。平年の梅雨明けは6月21日ごろ。

 気象台によると、7~9月の沖縄地方は、フィリピン付近から西部太平洋赤道域にかけて、積乱雲の発生が多くなり、太平洋高気圧が沖縄付近で西へ張り出すことから、暖かい空気に覆われやすく、気温が高くなることが予想されるという。

 3カ月の降水量は、那覇から与那国島までの7地点の平年値は437~703ミリだが、ほぼ平年並みを見込む。

 台風の発生や接近について気象台は予測していないが、沖縄地方に接近する個数の平年値は、7月に1.5個、8月に2.2個、9月に1.9個で、8月に多い傾向となっている。

 また、この日発表された18日までの6月の天候経過では、初旬と後半に台風や梅雨前線、南からの湿った空気の影響で曇りや雨の日が多く、大雨や荒れた天気となったところがあった。降水量は、那覇や名護、与那国で平年を上回り、本島を中心に大雨が降ったため、地方平均としての平年を上回った。平均気温と日照時間は平年を下回った。
 (慶田城七瀬)