中学野球、32校が九州懸け熱戦へ 7月22日に開幕 大宜味の花田主将が宣誓


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「最高の仲間を信じ、正々堂々とプレーすることを誓う」と選手宣誓する大宜味中の花田琉空主将=22日、那覇市泉崎の琉球新報ホール(大城直也撮影)

 第75回県中学校野球選手権大会(主催・県中学校体育連盟、県教育委員会、琉球新報社)の抽選会と開会式が22日、那覇市の琉球新報ホールで行われた。6地区大会の上位32校が九州中学校体育大会(8月3~6日、宮崎県)の出場権を懸けて熱戦を展開する。

 

 開会式で、大宜味の花田琉空主将が選手宣誓を行い、家族や指導者、地域住民の支えに感謝し「つらい練習も乗り越えてきた最高の仲間を信じ、最後まで諦めずに正々堂々とプレーする」と高らかに誓った。

 

 1回戦は7月22、23日にタピックスタジアム名護、コザしんきんスタジアム、沖縄セルラースタジアム那覇、金武町ベースボールスタジアムの4会場で行われる。順調に進めば26日午前10時からタピックスタジアム名護で決勝が行われる。

 

 6地区大会の優勝校がシードとなる。32校は2ブロックに分けられ、1回戦で同地区のチームは対戦しない。ただ、中頭、那覇、島尻の3地区は悪天候で順延があり、大会を終えていないため、地区に割り当てられた出場枠で対戦カードが決められた。組み合わせはすべての出場校が決まった後に公開する。

 

 大会は各地区の優勝校が軸となるが、実力が伯仲しており、1回戦に勝って勢いに乗れるかが鍵となる。特に、春季準優勝の城北、地区強豪校を破って出場を既に決めた羽地、宜野湾などが注目される。

花田大宜味主将が宣誓

 大宜味の花田琉空主将が中学最後の大会で選手宣誓の大役を務めた。「部員は20人と少ないが、家族、地域の方々が機具を提供してくれた」と、感謝と気合を込めた。

 小学1年から野球を始めたが、中学入学後は硬式に転向した。再び軟式でプレーするようになったのは昨年の県中体連の後。「ずっと一緒にやってきたみんなともう一度やりたかった」という思いからだった。

 大宜味は守備でリズムをつくり、1番から9番まで全員で打線をつないでいくスタイルで国頭地区大会を優勝した。主将で主戦として「県大会は油断せず、1試合1試合に集中して勝ち上がっていきたい」と幼なじみの絆を武器に優勝を狙う。

(安里周悟)