【糸満】第62回平和祈願慰霊大行進(県遺族連合会、日本遺族会主催)には23日、沖縄県内外から約300人が参加した。糸満市のひめゆりの塔前から平和祈念公園までの約4キロを歩いた。
10歳で沖縄戦を体験した東風平朝久さん(88)=那覇市真地=は当時、母ときょうだい4人と首里真和志町から南部に避難した。壕の中で弟を産んだ母は、乳飲み子を抱えての避難だった。逃げ込んだ糸満市名城の壕で銃撃を受けた末、米軍に捕らわれた。「戦争中も地獄、戦後も地獄。あんな戦争は二度と起こしてはならない」と語り、歩みを進めた。
(岩切美穂)