KBC、序盤に大量点 浦添に8-6 依田、再登板し流れ戻す <夏の甲子園2023・県大会>


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 第105回全国高校野球選手権記念沖縄大会第4日は24日、宜野湾市立野球場など3会場で1回戦の残り7試合を行った。南部農林・南部商・開邦・真和志の連合チームは4―0で浦添工に快勝。KBC未来は8―6で浦添を、南風原は3―1で美里をそれぞれ破って2回戦に駒を進めた。美来工科は14―1で沖縄高専に五回コールド、宜野湾は8―1で昭薬付に七回コールド、名護は8―1で本部・名護商工に八回コールド、与勝も9―2で豊見城南に八回コールドでそれぞれ破った。第5日の25日から2回戦が始まり、3会場で8試合が行われる予定。県春季大会優勝のウェルネス沖縄、同4強の西原のシードが登場し、それぞれ宮古総実・宮古工業の連合チーム、沖縄水産と対戦する。


KBC未来―浦添 9回2死、好投する依田龍斗(左から3人目)の元に集まる宜野湾内野陣=24日、宜野湾市立野球場(又吉康秀撮影)

 五回までに7点の大差をつけ前半を折り返したKBC未来。しかし六回、2番手投手が浦添打線につかまり一挙4点を奪われた。2死ながらなおも走者を一塁に置くいやな流れ。ここで5回まで1失点の好投を見せた主戦・依田龍斗が再びマウンドへ。打者を内野ゴロに抑え後続を断った。

 「コースを投げ分けるのが得意」という依田。自慢の制球力を発揮し、テンポの良い投球で、チェンジアップも交えつつ七回は三者凡退、八回は3人目を、九回も2人目を併殺に打ち取った。疲労と暑さから九回は1点を奪われたものの、打たせて取る投球で追加点を許さず逃げ切った。

 依田は試合後、浦添で先発登板した翁長良汐朗と9番中堅で出場した宮城京生から「次も頑張れ」と声を掛けられた。仲西中で切磋琢磨(せっさたくま)した仲といい、「浦添の分も負けられない。自信をもって投球したい」と意を強くした。2回戦はかつてのチームメイトの思いも肩に負って全力投球を誓った。

(安里周悟)