ハンドボールの第14回沖縄プラント工業杯争奪第41回県小学生大会兼第36回全国大会県予選最終日は24日、県総合運動公園体育館で行われ、男子は当山クラブが20―9で神森クラブに勝利し頂点に立った。17年ぶり6度目の優勝。
女子はリトルサンズクラブが14―12で浦城クラブに勝ち4年ぶり2度目の栄冠を手にした。
サンズ、連続得点で逆転
接戦の女子決勝はサンズが制した。気持ちを一つにして後半に逆転の5連続得点。スピードに乗った攻撃で頂点をつかんだ。
決勝の相手はライバルの浦城。前半は相手の速攻やセットプレーに翻弄(ほんろう)され、5―7とリードを許して折り返した。
後半は待ちから攻めのスタンスへ切り替えて反撃。パスカットからの速攻を繰り出した。左サイドの城間歩果が同点のロングシュートを決めると、主将の我那覇茉子もGKとの1対1を制すなど、連続5得点。流れをつかんで10―7へと巻き返した。守備でもGK大島愛が1対1で好セーブをみせた。
だが、相手も粘り14―12の2点差まで詰め寄られた。それでも我那覇が「絶対勝てるから大丈夫」と声をかけ、一丸となって守り切った。
金城量貴監督は「楽しみながら全員でゴールへと向かう“サンズらしさ”を体現してくれた」と選手らをねぎらう。我那覇は「このメンバーで全国へ行けてうれしい。1位を目指す」と喜びに涙をにじませながら、全国を見据えた。
(名波一樹)
当山、攻守で圧倒
男子決勝は当山が攻守で圧倒し、全国への切符を手にした。
相手には予選リーグで敗れており、雪辱を期す戦いとなった。GK長嶺蓮を中心とした守りから流れをつくり速攻で得点した。外間晴登は1対1を制し、仲村悠佑は攻撃しながらパスで展開をつくった。特定のエースはおらず、全員でシュートを打つ。的を絞らせない戦いで、点を重ねた。
高良翔大監督は選手らをねぎらいつつ、全国大会に向けて「チームとしての完成度を高めていく」と展望した。主将の浅野謙心は「3位以内を目指す」と全国へと意気込んだ。
(名波一樹)