「自分にどんぴしゃなデザインの一足を」 スニーカーペインターのCoさん ドバイで個展も開催 


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
ドバイの個展に並ぶCoさんが手がけたカスタムスニーカー(提供)
「オンリーワンのスニーカーを届けたい」と語るスニーカーペインターのCoさん=20日、那覇市

 誰ともかぶることがない世界に一足だけのスニーカーを作る職人が沖縄にいる。スニーカーペインターのCo(こう)さん(38)=那覇市=だ。ミュージシャンとしての顔を持つCoさんは県内を拠点に2022年7月からペインターとしての活動を始めた。1年足らずのキャリアながら5月6、7日にはドバイで日本人では初とみられるカスタムスニーカーの個展を開催した。「自分にとってどんぴしゃなデザインの一足を作ることができるのがスニーカーペイントの魅力だ」と語る。

 スニーカーペイントは、専用の塗料や道具を使ってナイキやアディダスなど既製品のスニーカーをカスタマイズすることで、オリジナルデザインの一足に仕上げる。現在米国を中心に世界で人気が広がっている。

 Coさん自身は2年ほど前に米プロバスケットボールNBAの試合を見た際、選手がペイントされたバスケットボールシューズを履いているのを見てスニーカーペイントの存在を知ったという。

 浦添市の神森中、昭和薬科大学付属高校、琉球大学を経て現在は地方公務員として働く傍ら、2017年結成のアカペラユニット「和音御殿waon―udun」の一員として音楽活動にも意欲的に取り組む。

 これまで絵やデザインを学校などで学んだことはなく、スニーカーペイントは独学でこなす。受注生産の形をとっており、依頼人と話し合いを重ねながらデザインを固めていく。決まった型はなく、「和柄や紅型、やちむんなどどんなデザインでも描ける」という。

 口コミやSNSを中心に人気が広がり、多いときには月10足前後の仕事を請け負う。「スニーカーペイントは新たなファッションスタイルの一つだが、日本での認知度はまだまだ低い。認知度を上げて多くの人にオンリーワンのスニーカーを届けたい」と語った。

 Coさんの過去の作品は、インスタグラムで見られる。問い合わせはインスタグラムのメッセージで可能。「Co―labPAINT」で検索。
(吉田健一)