「9月末ごろに基本構想・計画を」 ANA PARK再整備、浦添市長が答弁 陸上競技場や園路も整備へ


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6日間かけて実施された浦添市議会6月定例会一般質問=21日

 浦添市議会(比嘉克政議長)6月定例会一般質問が15、16日と19日から22日まで行われた。牧港補給地区内の土地の先行取得事業やANA SPORTS PARK浦添再整備計画の進捗(しんちょく)、カーミージーの岩場の利用などについて議論を交わした。

 ANA SPORTS PARK浦添の再整備計画について、松本哲治市長は「9月末ごろに基本構想と基本計画を策定予定」とした。また「2025年度から26年度にかけて、陸上競技場や園路などの整備工事を行う予定」と述べた。

 牧港補給地区の先行取得事業について、知念賢諭西部開発局長は「目標面積30ヘクタール中、22年度までに17.4ヘクタールの用地を取得している」とし、事業開始当初の「16、17年度の10ヘクタールをピークに20年度は4.3ヘクタール、22年度は2.5ヘクタールまで減少している」と答弁した。その上で、跡地利用を地権者に理解してもらうための、仮想現実(VR)を活用したアプローチを実施予定とした。

 牧港補給地区の土壌が汚染されていると1月に報道があったことについて、知念局長は「沖縄防衛局に事実確認するよう要請した。沖縄防衛局からは(6月16日現在)事実確認中のため、提供可能な情報が得られれば適切にお知らせすると回答があった」とした。

 この要請とは別に、県軍用地転用促進・基地問題協議会を通じ国に対し、(1)米側がした土壌調査の事実確認や結果の公表(2)徹底した支障除去等の対策実施(3)基地周辺での環境調査実施(4)自治体による環境調査への財源措置の実施―などを要請するよう、取り組んでいると述べた。

 21年2月に市が字城間の字有地と認め、所有者を城間郷友会へ更正登記することを認めたカーミージーについて、市民利用への影響を懸念する指摘もあった。真栄城守邦都市建設部参事は「カーミージーは多くの市民に親しまれている場所。利用については所有者と意見交換し、調整していきたい」とした。

 更正登記を承諾した理由について、嘉味田朝財務部長は「市が保有する字有地台帳で城間の字有地として表記されており、公文書館保管の資料でも所有者は字城間、管理者が浦添市(当時の浦添村)と確認したため」と説明した。
 (藤村謙吾)