宮古島の無人機墜落、ドローンではなく人が搭乗できる「無操縦者航空機」として調査 国交省


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PDエアロスペースの無人飛行実験機(同社ホームページ事業概要より)

 【東京】沖縄県宮古島市の下地島空港で試験飛行をしていた無人航空機が28日夜に墜落した件で、国土交通省は29日、ドローンではなく、人の搭乗が可能な「無操縦者航空機」として調査していることを明らかにした。航空事故と認定した場合、運輸安全委員会による調査が行われる見通しだ。

 国交省によると、墜落した航空機の構造や性能などを「総合的に勘案」した結果、人が搭乗できない無人航空機ではなく、人が搭乗することができる「無操縦者航空機」と認定した。旅客機などと同様、国交省航空局航空安全推進室が調査し、「重大インシデント」「航空事故」と判断した場合は、運輸安全委が事故原因などを調査するという。無人航空機と無操縦者航空機の区別は、構造上、有人飛行が可能かどうかだという。

 宮古島署や航空機の所有会社などによると、墜落した航空機は全長約4・9メートル、重さ約400キロ。下地島空港での宇宙機器開発事業の一環として、2カ月間の飛行試験を計画しており、28日が初飛行だった。

(安里洋輔)


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