浦添西海岸の大岩「カーミージー」壊される ”亀”の頭頂部 30センチ四方が欠損 地域のシンボルの変貌に「みんながショック」


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 浦添市港川の空寿崎にある離れ大岩「カーミージー(亀瀬)」の一部が、壊されていたことが分かった。散歩していた城間郷友会の男性が6月12日、岩の形状が変わっていることに気付いた。男性は「釣りをしていて壊してしまったのか、意図的にやったのか。地域のシンボルとして、いつも見ていたので形が変わり残念だ」と肩を落とした。カーミージーを所有する城間郷友会は、自然物で史跡などに指定されていないため現時点で警察への被害届けを予定していない。

 浦添市によると大岩は亀が伏せたように見えることから「カーミージー」と呼ばれている。破壊されたのは、亀の頭頂部、部分にあたり、少なくとも30センチ四方が削り取られたように見える。

 男性によると、6月11日午前10時から翌12日朝の時間帯に、壊された可能性が高いという。 

 カーミージーは海遊びの場としても市民に親しまれ、「浦添市里浜の保全及び活用の促進に関する条例」でカーミージーを含む一帯が保全対象となっている。

 6月25日に区民40人で付近の清掃活動をしたという城間自治会の宮城直会長は「幼い頃、海の遊び場といえばカーミージーだった。市民にとって思い入れの深い場所で、みんなショックを受けていた。自然を破壊する行為は、すべきでない」と訴える。

 城間郷友会は、今回の事態を受けて定期的に見回りをする方針だという。郷友会の比嘉茂会長は「こんな壊され方をしたのは初めてではないか。自然の造形物なので、大切に扱ってほしい」と話した。
 (藤村謙吾)