沖縄国税事務所管内6税務署ごとの最高路線価の対前年変動率は那覇、石垣、北那覇、名護、沖縄の5税務署で前年を上回った。
最も上昇率が高かったのは、北谷町美浜の町道美浜1号線(沖縄)だった。対前年変動率は4.4%のプラスで、1平方メートル当たり23万5千円となり、観光需要の回復で引き合いの強さが顕著となったとみられる。
宮古島も観光人気の高さから高い上昇率を維持。最高価格の宮古島市平良西里の西里大通りは前年の9.5%から縮小したもののプラス4.3%で同12万円となった。変動率は前年から縮小したが、関係者らによると、観光客を取り込もうと投資に拍車が掛かっており、地点によっては16%のプラスとなるなど繁華街を中心に地価上昇が広がっているという。
観光客に加えて県民の外出機会も増え、前年下落した那覇市久茂地3丁目の国際通り(那覇)は上昇に転じてプラス2.1%。同市おろもまち4丁目の那覇中環状線(北那覇)は同3.8%、名護市為又の名護バイパス(名護)は同2.9%、石垣市大川の美崎新栄通り(石垣)は同3.4%で軒並み上昇した。
(謝花史哲)