「受診先が見つからない」 県へ問い合わせ300件 コロナ感染拡大、発熱外来で対応できないケースが増加


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 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、県が発熱者向けに公表する外来対応医療機関が、対応できないケースが増えている。「電話しても受診先が見つからない」などの問い合わせが相次いでいる。

 県ワクチン・検査推進課によると、5~6月に約300件の問い合わせがあり、感染が急拡大した6月下旬からはさらに急増しているという。

 県はホームページで外来対応医療機関278カ所を公表しているほか、発熱コールセンターでも受診先を案内紹介している。

 県内では5月下旬から感染拡大が続き、最新の定点報告(6月19~25日)では1週間の推計患者報告数は1万人を超えた。比例するように県民から「数カ所の医療機関に電話しても受診できない」「対応できないとして断られた」などの問い合わせが増えている。

 同課の担当者は「発熱患者の増加で医療機関の対応も難しくなっている。熱が出ても受診まで時間がかかる恐れもあるため、感染対策とともに、自宅療養に備えて抗原検査キットや薬などを用意してほしい」と呼びかけた。
 (嘉陽拓也)