貧困の連鎖断ち切るために りゅうちゃん募金、過去最多49団体に助成 総額1457万円


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 琉球新報社が県共同募金会と共同で実施する「りゅうちゃん子どもの希望募金」の2023年度助成事業がこのほど決まり、内定通知書交付式が4日、那覇市首里石嶺町の県総合福祉センターで開かれた。子どもの居場所づくりや食料提供などに取り組む49団体に、総額1457万円を助成する。助成は8度目で、団体数と総額共に過去最高となった。

49団体に総額1457万円を助成する「りゅうちゃん子どもの希望募金」の事業内定通知書交付式=4日、那覇市首里石嶺町の県総合福祉センター

 「りゅうちゃん子どもの希望募金」は2015年度から始まり、これまでの募金総額7638万円のうち、延べ264団体に計7497万円を助成している。

 子育て世帯などに食料を提供している「ゆいまーるの会」(那覇市)の嘉手苅直美代表は「物価が上がり本当に生活が厳しくなっている中、助成は本当に助かる」と喜んだ。

 県共同募金会の湧川昌秀会長は「貧困の連鎖を断ち切るためには社会全体の継続した取り組みが必要だ」と話した。

 琉球新報社の普久原均社長は「皆さんの支援は多岐にわたり、子どもたちにとって、重要な活動となっている」と助成団体を激励した。
 (小波津智也)