コロナ推計週1万2260人 増加止まらず前週比1・22倍 子どもの間で感染拡大


この記事を書いた人 琉球新報社

 沖縄県は6日、6月26日から7月2日に定点医療機関54カ所から報告のあった新型コロナウイルスの患者報告数が1医療機関あたり48・39人で、前週比1・22倍に増加したと発表した。1週間の患者総数(推計値)は1万2260人となった。

 年代別の定点当たり患者報告数は50代が5・30人と最多で、続いて60代5・04人、30代4・96人などだった。20歳未満は5歳ごとに分類されているが、10代でまとめると6・58人、10歳未満は6・56となり、子どもたちの間で感染拡大が続いている。

 2日時点の入院患者数は1130人(重症患者15人)。内訳は、重点医療機関36カ所で784人、その他の病院は346人だった。

 重点医療機関の確保病床582床で対応している新型コロナ入院患者は483人。病床使用率は県全体が75・3%で圏域別では本島78・2%、宮古40・5%、八重山65・4%だった。

 県内では確保病床以外にも647人が入院している。入院患者の増加により、重点医療機関では一般病床でも受け入れているほか、その他の病院では重点医療機関に患者が集中しないように、自院で治療を続けている。

 県教育委員会によると、新型コロナウイルス感染症の影響により6月29日~7月5日の1週間で、学級閉鎖は小学校5学級、中学校6学級、高校9学級、計20学級あった。特別支援学校はゼロだった。高校で1学年の学年閉鎖があった。

 インフルエンザは、小学校で1学級の閉鎖があった。
 (嘉陽拓也、嘉数陽)