辺野古 資材搬入阻止に市民80人 機動隊120人が排除、海上で拘束も


この記事を書いた人 金城 美智子
新基地建設反対を訴えて練り歩く市民ら=19日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う新基地建設計画をめぐり19日午前、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前には建設に反対する市民ら約80人が集まり、資材搬入などを阻止しようと座り込んだ。機動隊員約120人がこれを排除し、ダンプ4台、重機を乗せたトレーラー2台を含む計30台の工事関係車両が基地内に入った。

 抗議行動に参加した沖縄平和市民連絡会の伊波義安さん(73)=うるま市=は、18日に約千人の市民が集まり資材搬入を阻止したことについて「あの状況を見て私は『やれるな』と思った。140万人県民の大半は(建設に)反対だ」と話し、参加者のさらなる増加に期待を込めた。
 一方、基地建設が予定されている大浦湾では、19日もボーリング(掘削)調査地点に設置されたスパット台船3基とクレーン船1隻の計4地点で作業が確認された。
 隣接するシュワブの陸上部分でも重機による作業が確認された。市民らは抗議船3隻とカヌー隊11艇を出し、抗議した。午前10時40分ごろにはカヌー11艇と抗議船1隻が臨時制限区域を示すとされるフロート内に進入し、スパット台船付近で海上保安官に拘束された。【琉球新報電子版】