ワクワクが待っている!夏ナビ<北部>


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 菜那

猛暑予想の今年の夏、ビーチパーティーやアウトドアキャンプに加えてインドアの楽しみを見つけてみませんか? 小さな子と一緒でも安心の資料館やミュージアムはもちろん、海の魅力を学ぶことのできる施設、沖縄の文化に触れるテーマパーク、昆虫たちの生態を身近に感じる企画展、ゆったり天然温泉などなど盛りだくさんです。雨の日も楽しみの選択肢が広がりますね。ワクワク体験しませんか?

星空の四季を知る

★海洋文化館(本部町 海洋博公園内)★

1975年に開催された沖縄国際海洋博覧会を記念して設置された国営海洋博公園内で、唯一、博覧会当時の建物として現存するのが「海洋文化館」です。プラネタリウムホールはリクライニングシートが186席あり、バリアフリーなので車いすでの観覧も快適です。直径18メートルのドームスクリーンいっぱいに、最大恒星数1億4千万個の美しい星空を表現しています。

星座解説番組も多彩。沖縄の四季に合わせて上映される「沖縄ぬちゅら星~沖縄の星空と民話」シリーズ(春=3~5月、夏=6~8月、秋=9~11月、冬=12~2月の計4作品)は海洋博公園のある本部町から見える季節ごとの星空を再現しているほか、沖縄の人々に深く関わってきた星と星座、地域に伝わる民話を題材に紹介しています。現在上映期間の「夏ぬちゅら星」は北極星(にぬふぁぶし)と人々の暮らしとのつながりを紹介しています。民謡「てぃんさぐぬ花」の歌詞にもあらわされている北極星が紹介されるので、星との親しみを感じます。夏の星座についての解説では多良間島の民話「天人女房」を取り上げており、ゆったりとしたウチナーグチのナレーションが心地よく響きます。

CGアニメを駆使したハイブリット作品「ロイと仲間の大航海~星に導かれて~」は見習い航海士の少年・ロイの冒険物語。星を頼りに大海原へ乗り出したロイと仲間たちの運命は…?

全天周デジタル映像作品は宇宙の不思議や魅力を迫力ある展開で楽しめます。その一つ「ジャーニー・トゥ・スターズ」は身近な太陽の内部構造や銀河系の恒星を巡り、星の誕生や大爆発の瞬間を見ることができます。また「ワク・ドキ!探検☆大宇宙」は子どもたちに星や宇宙について分かりやすく解説する学習プログラム。ガリレオ・ガリレイが案内役を務める「太陽系の旅」と、アインシュタインが案内してくれる「銀河系の旅」の2シリーズがあり、どちらも必見です。

【お問合せ】本部町石川424 /TEL 0980(48)2741(海洋博公園管理センター)

県産樹木に包まれて

★やんばる森のおもちゃ美術館★

世界自然遺産登録地域の入り口に当たる国頭村森林公園内に「やんばる森のおもちゃ美術館」はあります。本島北部の森で育った木などで作られた玩具や遊具が並び、自由に触れて木の温もりを感じる体験型ミュージアムです。

やんばるの森の大半を占めるイタジイが敷かれた床が素足に心地よく、気持ちがなごみます。人気の仕掛けの一つ「ヤンバルクイナのたまごプール」はリュウキュウマツを一つ一つ手作りで成形した「卵」で満たされています。中に入るとコロコロした卵が体をやさしく包み込みます。壁面にはオキナワウラジロガシやセンダンなど6種の樹木でできたマグネット式の六角形の積み木が貼られていて、並べ替えたりドミノ倒しをしたり、想像力をかき立てます。館内には全国の専門家が選んだ「グッド・トイ」もあり、地域に受け継がれてきた草編みおもちゃの伝承にも力を入れています。

【お問合せ】国頭村辺土名1094-1/TEL 0980(50)1022

遊び通し森林を学ぶ

★木のふれあい館・森のふしぎ館★

熱田岳の丘陵地に広がる「沖縄県 県民の森」の一角に遊びを通じて森林を学ぶ二つの施設があります。

「木のふれあい館」は二つのゾーンに分かれており、遊具ゾーンにはゆるやかな滑り台や小さな木の家、木材を組み合わせて作るレールなどが置かれています。木のおもちゃやパズル、伝統玩具が置かれたクラフト体験ゾーンもあり、小さな子も楽しめます。

「森のふしぎ館」は森林とそこで暮らす生き物、人の暮らしとのつながりをさまざまな展示で学べる施設です。沖縄の木コーナーには約30種類の切り株が並び、それぞれの特徴が分かります。また、プロジェクションマッピングにより一部が動いて見える壁画やシアターコーナー、多彩な民具などもあるので見て、触れて、森林の仕組みや役割を知ることができます。どちらの施設も入場無料です。

【お問合せ】恩納村安冨祖2028/TEL 098(967)8092