沖縄地方で暑い日が続いている。気象庁によると13日午後0時12分、西表島で35・2度(速報値)を記録し、西表島で1954年の統計開始以来、観測史上2位タイの猛暑日となった。この日の気温は徳島県海陽町と並んで全国1位だった。沖縄地方で35度以上の猛暑日は今年初めて。13日は西表島や宮古島市鏡原、下地島、那覇市安次嶺など県内12観測地点で今年の最高気温を更新した。今後2週間の気温も平年より高くなる見込みで、沖縄気象台は熱中症対策を呼び掛けている。
気象庁が発表した15日からの1カ月予報によると、沖縄地方は暖かい空気に覆われやすいため気温が高くなる見込み。期間の前半は湿った空気の影響で雨の降る日もあるが、後半は太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多くなる。
7~9月の気温も平年より高く、降水量は平年並みの見込み。気象庁は「地球温暖化やエルニーニョ現象の影響」で、特に北半球の亜熱帯域で温度が顕著に高いと指摘。冬に終息したラニーニャ現象の影響が残っていることや、フィリピン付近から西部太平洋赤道域にかけて積乱雲の発生が多くなることから、太平洋高気圧が沖縄付近で西へ張り出し、暑い日が続くという。
沖縄気象台は6日と13日に「高温に関する早期天候情報」を発表。熱中症の危険性が高い状態が続いており、健康管理に注意するよう呼び掛けている。
(座波幸代)