沖縄県石垣市美崎町の石垣市役所旧庁舎跡地に、13階建ての大型の複合型商業施設「YAEYAMA GATE(仮)」の建設が予定されていることが14日までに分かった。跡地活用事業の公募型プロポーザル方式で、地元企業のブルーマリン石垣共同体(石垣聡代表)が優先交渉権を得たことを市が発表した。24時間営業のスーパーマーケットやホテル、水族館などが整備される予定で、2027年10月の開業を見込む。
石垣市は「美崎町のにぎわい創出などの事業効果を高く評価した」としている。
施設整備費だけで約200億円の事業で、予定通り進めば25年2月に着工する。市は新たな観光施設としてだけでなく、一般市民の利用も見込んでおり、市は周辺地域への経済的な相乗効果も期待している。
プロポーザル方式は22年12月15日~23年5月15日の期間で実施され、応募したのは同共同体のみだった。
旧庁舎跡地は市有地で、同共同体が市から50年間借り、借地料として50年総額約9億7千万円を支払う。施設の延べ床面積は3万4478平方メートル。1階はショッピングセンターの他に、市民サービス窓口もあり住民票など各種証明書を受け取ることができる。客室数164室のホテル、屋上にはプールを備えている。
石垣代表は琉球新報の取材に対し「できるだけ多くの人に喜ばれる施設を造りたい」と意気込みを語った。
(照屋大哲)