久米島にオスプレイ飛来 米軍が訓練 住民ら抗議


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航空自衛隊久米島分屯基地に向かうオスプレイ=15日午後6時30分ごろ(盛長容子通信員撮影)

 15日午後6時半ごろ、久米島町の航空自衛隊久米島分屯基地に米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイが飛来した。久米島へのオスプレイの飛来は初めてとみられる。分屯基地に着陸し、離陸する様子が3回確認された。同日、町内では飛来への抗議行動があり、住民らが「オスプレイを用いた訓練はやめて」などと訴えた。

 9日から始まった、在沖米海兵隊による海上監視の通信訓練の一環。17日までの訓練のうち、15、17の両日に人員輸送のためオスプレイが飛来する予定があると沖縄防衛局から県や久米島町に連絡があった。

 町は飛来に備え、15日午前8時半から午後7時20分まで、町宇江城の宇江城城跡付近に職員を配置した。町によると、オスプレイが空自久米島分屯基地に着陸し、しばらくして離陸する様子が午後6時半と同40分、同57分に確認された。

 飛来したオスプレイは2機もしくは3機とみられ、うち1機は米空軍仕様のCV22だった。町の担当者は「いずれも十分な高度が保たれていた」と話した。 (藤村謙吾)