平良(金城)が水泳・女子自由形50で県新記録 呼吸回数、キック、研さん重ねる 県中学総体


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 沖縄県中学校総合体育大会は15日、水泳、柔道、ソフトボールの3競技が各地で行われた。奥武山水泳プールで行われた水泳は女子自由形50メートルの平良吏美華(金城3年)が26秒00で県新記録を樹立した。男子自由形50メートルの比嘉凛俊(港川3年)は24秒59の大会新で優勝した。県立武道館で行われた柔道団体戦の決勝リーグは男女とも南風原が全勝し、優勝した。ソフトボールは読谷村で行われ、男子は3チームリーグ戦で嘉手納・嘉数、読谷がそれぞれ、あげな・宜野湾に勝利した。16日に嘉手納・嘉数と読谷が1勝同士で1位を懸けて対戦する。女子は北谷・美東と古堅、宜野湾・真志喜と石川で準決勝を行い、勝者同士で決勝を実施する。


女子自由形50メートル決勝 県新記録となる26秒でゴールし、笑顔を見せる金城中の平良吏美華=15日、奥武山水泳プール(大城三太撮影)

 平良吏美華(金城)が自己ベストを更新する26秒00で自由形50メートル決勝を制した。「いつもより速くスタートできた」と反射神経の良さが際立った。

 呼吸の回数を従来より抑え、好タイムへとつなげた。普段は6かきで1呼吸、25メートル過ぎからはきつくなるので4かきに1呼吸のペース。「今日は最後まで6かき1呼吸のペースで泳げた」とうなずいた。同種目の25メートル短水路でも県記録を塗り替えたばかりだ。

 クロールの泳法にも成長の理由があった。「キックが多く打てたら自然に手も回る」とピッチの速さを意識しながら練習に取り組んできた。泳ぐ時の手の入水感覚も新たな境地へ達した。「今までは雑で、がしゃがしゃしている感じだった」と抵抗を感じていたが、最近は「すっと入れている」とタイム更新の原動力とした。全国に向けて「スタート後のドルフィンキックが県外選手に比べて弱いので強化していきたい」と向上心は尽きない。

 16日の自由形100メートルに向け、「後半きつくなっててもフォームを崩さないような持久力が必要になる。57秒を切るぐらいの記録が出せればいい」と2冠を狙う。

(大城三太)