PFAS問題、汚染源の特定へ沖縄県が専門家会議 ボーリング調査地点を増やす方針


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米軍普天間飛行場周辺の湧水などから検出されるPFASの汚染源特定調査に向けて開かれた23年度の第1回専門会会議=18日、那覇市の県市町村自治会館

 人体に有害とされる有機フッ素化合物(PFAS)が米軍基地周辺の河川や地下水から高い値で検出されている問題で、沖縄県は18日、汚染源の特定に向けた2023年度調査の第1回専門家会議(座長・平田健正和歌山大名誉教授)を那覇市の県市町村自治会館で開いた。会議は非公開。

 事務局の県環境保全課によると、県は普天間飛行場周辺の定期モニタリングで、上流よりも下流にある湧き水のPFAS濃度が高い傾向が続いていることを報告した。

 本年度調査では、水質モニタリングや地質データの情報収集を継続するほか、22年度に行ったボーリング調査の調査地点を4カ所から増やすことなどの方針を示した。

 県は計画を基に調査を進め結果は本年度末に公表予定。
 (慶田城七瀬)