八重山毎日新聞、社説に関しおわび「配慮が欠けた表現あった」 防衛協会の抗議受け 沖縄・石垣


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八重山毎日新聞の社説に対する抗議声明を発表した八重山防衛協会の米盛博明会長=19日、石垣市

 【石垣】八重山防衛協会(米盛博明会長)は19日、市内で会見を開き、同日付の八重山毎日新聞の社説に対する抗議声明を発表した。社説は石垣市が人口5万人を突破した要因の一つに陸上自衛隊石垣駐屯地の開設が挙げられていることに、疑問を呈す内容。これを受け声明は八重山毎日新聞社に対し「深く反省すると共におわびの記事を掲載することを強く求める」とした。毎日社は本紙の取材に対し「隊員と家族の人権に対する配慮が欠けた表現があったため20日付でおわびを掲載する」と答えた。20日付でおわびを掲載した。

 社説は、中山義隆市長が5万人到達の要因に駐屯地開設を挙げていることに触れ「『自衛隊のおかげで5万人に達した』などと言われたら素直に喜べないのが一般市民の受け止めではないか」と指摘した。

 米盛会長は「国家国民のために力を尽くそうと(石垣に)来られた者に対して、住民として歓迎しない方がいいんじゃないかと誘導するような社説だ」と強調。「隊員が市民になることを前向きに捉えて報道してほしい」と述べた。
 (照屋大哲)