「傍若無人な運用、受忍限度を超えている」米軍外来機の飛来禁止を 嘉手納町議会が抗議決議


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嘉手納基地の騒音激化に抗議する決議と意見書を全会一致で可決した嘉手納町議会=19日、嘉手納町議会

 【嘉手納】嘉手納町議会(仲村渠兼栄議長)は19日、臨時会を開き、米軍嘉手納基地での米軍機の騒音激化に抗議する決議・意見書を全会一致で可決した。20日に沖縄防衛局と外務省沖縄事務所、県に対して意見書を手渡す。

 決議・意見書では嘉手納基地への外来機飛来を禁止することや、航空機騒音規制措置の順守、住民居住地に隣接するパパループ地区の使用停止などを求めている。

 嘉手納基地所属のF15の退役に伴う戦闘機の巡回配備で、基地周辺では米軍機派生の騒音が増加している。町の調査によると、今年5月の騒音発生回数は巡回配備前の昨年10月に比べ、町内の測定局で約1.8~2.2倍に増加した。

 町議会基地対策特別委員会の當山均委員長は「米軍の傍若無人な基地運用は受忍限度を超えている。町民が実感できる有効な対策を早急に講じるよう求める」と述べた。
 (石井恵理菜)