ウミガメが国道58号を横断 産卵か、車も見守る 沖縄・大宜味


この記事を書いた人 琉球新報社
道路を渡り終え、段差に苦戦するウミガメ=18日、大宜味村喜如嘉

 【大宜味】大宜味村喜如嘉の国道58号で18日午前6時20分頃、ウミガメ1匹が道路を横断しているのを通行人が発見した。沖縄美ら島財団の担当者によると、ウミガメはタイマイのメスで、産卵に来た可能性が高い。ウミガメの道路横断は、砂浜のすぐ近くに道路があれば起こりうるものの、珍しいという。

 発見者は国頭方面に車を運転中、山側から海側に道路を横断しているウミガメに気づいた。ウミガメの甲羅や足には砂が付いていた。ウミガメは複数の車に見守られて道路を渡り終えたが、車道から歩道への段差を乗り越えるのに苦労している様子だったという。再び現場を通った際にウミガメの姿はなく「手助けしていいか分からなかった。カメがどうなったか気がかりだ」と案じた。

 沖縄美ら島財団水族館管理センター海獣課の笹井隆秀さんによると、ウミガメのメスは今が産卵の時期で、繁殖に参加する個体は砂浜近くで過ごす。今回の個体について「産卵のために上陸したメスが良い産卵場所を探すうちに、砂浜を通り越して道路まで出てしまったのだろう」と推測した。

 笹井さんは「道路でカメを見かけたら、沖縄美ら海水族館や県などに連絡してほしい。持ち上げるか誘導する際はかまれるとけがをするので注意してほしい」と話した。
 喜如嘉の国道58号では2015年8月、産卵で陸に上がったアオウミガメが車にひかれて死ぬ事故があった。笹井さんによると事故後、砂浜から道路に出る道には柵が作られたという。
 (武井悠)