国産ラム酒の最高位を受賞　伊江島物産センターの「エイジドインシェリーカスク」　東京ウイスキー＆スピリッツコンペティション　4年ぶり2度目の栄誉

　【伊江】アジア最大級の蒸留酒のコンペティション「東京ウイスキー＆スピリッツコンペティション（TWSC）2023」がこのほど開催され、伊江島物産センター（宮里徳成社長）のラム酒「エイジドインシェリーカスク」が、国産ラムの中で最高位に贈られる「ベストジャパニーズラム」を受賞した。6月29日に東京都で授賞式が開かれた。宮里社長と製造責任者の浅香真常務は7月13日、沖縄県伊江村役場を訪れ、名城政英村長に受賞報告した。同社は4年前にも同賞を受賞し、今回で2回目。

　品評会には世界中からウイスキー308点、ラム酒を含むスピリッツ類336点が出品された。洋酒の知識と経験を持つ専門家229人が審査した。

　同社は伊江島産サトウキビを使ったラム「イエラムサンタマリア」を製造。「エイジドインシェリーカスク」は、世界の銘酒を寝かせた古いたるでラムの原酒を長期熟成させる「ボヤージュ」の第2弾で、昨年11月から1267本限定で販売した。シェリーを育てたたるで3年9カ月熟成し、熟成のピークを迎えた複数のたるからブレンドした。

　宮里社長は「国内で次々とラム蒸留所が立ち上がり、新たな商品が誕生している。他の商品に負けないよう今後も磨きをかけていきたい」と喜びを語った。

　名城村長は「イエラムの認知度が広がり、ふるさと納税の返礼品でも人気がある。本年度は蒸留所の改修が行われ、今後の増産体制や高品質の商品づくりに期待したい」と激励した。