【石垣】第21回石垣島凧(たこ)あげ交流会・第11回全国シャクシメー大会(石垣島凧あげ大会実行委員会主催)が6月25日、沖縄県石垣市南ぬ浜町の新港クルーズ岸壁隣の広場で開催された。島内外の伝統・創作のさまざまな凧が梅雨明けの青空を彩った。
同日午前11時に沖縄気象台が沖縄地方が梅雨明けしたとみられると発表した。会場は南から強い風が吹き絶好の凧あげ日和となった。大会には北海道稚内市から鹿児島県、沖縄本島まで全国の凧揚げ愛好家60人近くが参加。市民らと一緒に初夏の恒例行事を楽しんだ。
八重山伝統の八角、ピキダー、シャクシメーのほか、全長12メートルの巨大クジラ凧、宮城県からスルメ天旗、東京から六角凧、筒状のドカン凧など200種類を超える大小さまざまな凧が空を舞った。
ことし73歳の生まれ年を迎えた石垣第二中学校1期生は、455人全員の名前を記した連凧に挑戦。大空に連凧315メートルのアーチをかけた。愛知県から来島した研谷厚さん・冴子さん夫妻が昨年に引き続き、親子連れに「ぱいーぐる」をデザインした連凧をプレゼントした。
シャクシメー大会は、実行委員会長賞に橋爪正司さん(伊勢志摩凧の会・新潟鳥凧の会)、凧の架け橋大使賞に武田功さん(日本の凧の会・兵庫県)、シャクシメー賞に小野喜象さん(凧の会風人・大阪)が選ばれた。夫唱婦随賞として夫婦で参加の7組にみね屋から手織りコースターセットが贈られた。
親子4人で来場した5歳児は、日本の凧の会足立支部の六角凧の凧揚げを体験した。「凧に引っ張られたけど楽しかった。糸に耳を当てたら『ミーン』という音がして不思議だった」と話した。凧の会風人に所属する安田良造さん(74)は「前日の前夜祭で交流の輪も広がったので、とてもいい大会になった」とうれしそうだった。
(八重山毎日新聞提供)