一式45万円 「泡盛×伝統工芸」で高級ブランド化目指す 泡盛と重箱、琉球ガラスなどセット販売


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 デザインや企画制作などを手掛けるケンイチロウ・コヤマ・クリエーティブ・プロデュース・オフィス(小山健一郎代表)は泡盛の高級ブランド化を目指す取り組みを始めた。漆塗り重箱と琉球泡盛、壺屋焼の酒器、琉球ガラス、首里琉染の風呂敷を一式に、泡盛と沖縄の伝統工芸を掛け合わせたプロジェクト「琉球泡盛オブ・ザ・ワールド」として提供する。小山代表は「今後も組み合わせの幅を広げるなどさらに発展させていきたい」と力を込めた。

琉球泡盛オブ・ザ・ワールドの一式(提供)

 第1弾として13日、糸満市の琉球ホテル&リゾート名城ビーチ内で展示販売を開始。一式45万円で受注販売している。

 琉球ガラスは小山代表がデザイン。3色のボトルを製作し、新里酒造の18年古酒を詰め合わせた。漆塗り重箱(2段重)は角萬漆器(那覇市)が手掛けた。焼き物は清正陶器明史工房に依頼し、片口の器とぐい飲み用器をそろえた。琉球ガラスや焼き物は重箱に収め、首里琉染のサンゴ染め風呂敷に包むことができる仕様となっている。

 小山代表は「単体で売り出すのは手法が限られている。世界に発信していくには、泡盛を『沖縄』として、いかに面的に打ち出していくかが重要になっている」と指摘。「最古の酒造所による泡盛に高級感を漂わせて表現する。泡盛を盛り上げるためにも価値観を変えていく必要があると感じている」と語った。

(謝花史哲)