ソフトテニス、沖縄県勢が敗退 細川と上門組(那覇西)、地元ペアに一歩及ばず「勝てた試合を落とした」 全国高校総体


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男子個人3回戦 強打を放つ那覇西の細川大峨(奥)と上門幹武=23日、苫小牧市緑ヶ丘公園庭球場(大城三太撮影)

 【北海道総体取材班】全国高校総合体育大会・北海道総体第1日は23日、苫小牧市緑ヶ丘公園庭球場でソフトテニスの男子個人3回戦まで行われた。那覇西の細川大峨(2年)・上門幹武(1年)は3回戦で、とわの森三愛(北海道)に3―4で、惜敗した。八重山の福本聖己(3年)・高嶺大弥(2年)は3回戦で三重に2―4で敗れた。その他の県勢4ペアは初戦で敗退した。25日は男子団体戦が行われる。

地元ペアに一歩及ばず 細川・上門組(那覇西)3回戦敗退

 那覇西の細川大峨・上門幹武は地元の北海道代表ペアにあと一歩及ばなかった。

 1ゲームを先取したが、すぐに追い付かれ1―2と逆転を許した。ここから、細川が後方から思い切りのいい強打でコースを突いてリズム良く得点を奪う。上門はネット際で虎視眈々(たんたん)と甘い球を狙って加点し、3―2とリードに成功。しかし、勢いはここまでだった。相手の粘り強さを前にあらゆるショットが封じられた。レシーブをことごとく強打ではじかれ、連続失点で一気に3―4と引っくり返された。

 細川は「勝てた試合を落としてしまった。相手のロブショットで左右に揺さぶられた。もっとラリーができていれば前衛の上門が絡んで得点できていた」と肩を落とした。上門も「上へのロブショットにもっと対応できていれば」と、勝利を逃し言葉少なだった。

 県勢1位ペアは南北対決に競り負けたが、この経験を糧に来年も全国の舞台に戻る決意だ。細川は「ショットの精度に差はなかった。揺さぶられた時に体が踏ん張れていなかった。体幹や筋力を鍛え直したい」。細川は「サーブやレシーブなど基礎から取り組みたい」と精進を誓った。
 (大城三太)


雨で精度狂い涙 福本・髙嶺組(八重山)

男子個人3回戦 打ち返した球の行方を追う八重山の福本聖己(左)・高嶺大弥=(大城三太撮影)

 八重山の福本聖己・髙嶺大弥は3回戦途中から降り出した雨に泣かされた。霧雨だったがラケットのガットやボールがぬれ、精度が狂った。後衛の福本は「やりたいことが全くできなかった」と不完全燃焼だった様子。普段ならドライブ回転で落ちる球も回転が伝わらず、浮き球になってしまうことが目立った。

 前衛の髙嶺は「後衛は強くボールを打つので手元が狂う。自分が先にもっと打ち返せれば流れは違っていた」と悔やむ。25日は団体戦が控える。互いに違うペアと組むが、3年の福本は集大成の思いで挑む。2年の髙嶺は「簡単なミスをなくしたい」と気持ちを一つにまずは1勝を目指す。
 (大城三太)