沖縄県中学校総合体育大会は24日、各地でハンドボール、卓球、バレーボール、テニス、ソフトテニス、サッカー、軟式野球、バドミントンの8競技が行われた。ハンドボール男子は神森が浦西を33―23で下し、2年連続26度目の優勝を果たした。女子も神森が27ー24で安慶田を破り、14年ぶり10度目の栄冠を手にした。卓球の団体戦男子は真志喜が決勝リーグ全勝で頂点に立った。団体女子は読谷、西原東、与那原が2勝1敗で並び、得失点によって読谷が制した。バレーボール男子は宮里が、女子はあげながリーグ全勝で優勝を飾った。ソフトテニス男子個人は西銘唯人・平良恭介(名護)が、女子は青木成実・與那嶺静流(屋部)が1位に輝いた。
接戦制し、14年ぶり王座 女子
接戦となった決勝をチーム一丸となって制した神森。4月の春季大会準々決勝で敗れた安慶田に雪辱を果たし、14年ぶりの王座についた。
普段は「3―2―1守備」を採用するが、守備の間を割られていたことから、前半途中から「大会に向けて準備してきた」(南武志監督)という横一線守備に切り替えて安定させた。豊富な運動量で足を止めず、警戒していた安慶田のサイド攻撃も距離を詰めて相手を自由にさせなかった。要所でファインセーブを連発したゴールキーパーの石田穂の香は「サイドからのシュートを打たせないように寄せてくれた」と仲間の奮闘をたたえた。
攻撃でも、ただボールを回すのではなく、一歩でも前を狙い相手の守備を引きつけてからパスをする意識をチーム全体で持つことでチャンスをつくり出した。主将の當間陽乃香は得意のステップシュートなどでチーム最多の13得点と躍動。特にミスを突かれて1点差に迫られた後半9分25秒、タイムアウト明けに悪い流れを断ち切るように力強いジャンプシュートを決めた。
當間は「力を合わせて優勝できてめっちゃうれしい。九州でも優勝したい」と笑顔で話した。
(沖田有吾)
堅守速攻で26度目栄冠 男子
神森は堅守からの速攻で得点を重ね、26度目の栄冠をつかんだ。
前半から、持ち味の積極的にボールを奪いにいく守備が機能した。1人が抜かれてもすぐにカバーに入ることで相手の攻撃を抑え込み、前半10分過ぎから約7分間、浦西を無得点に封じた。司令塔の豊平琉翔や右45度の小波津和史らの突破に加え、前線へロングパスを送る一次速攻で内間想太や東江尚が得点を重ね、前半で11点差をつけた。
終盤はミスからリズムを狂わせ、追い上げられる場面も。主将の豊平は「点差が離れて守備の当たりが少しおろそかになった。前半の守備を継続していけるかが大事になる」と話し「九州、全国では練習してきたことをしっかり出し切りたい」と意欲を燃やした。
(沖田有吾)