
【北海道で嘉数陽】全国の高校生が写真の腕を競い合う、第30回写真甲子園2023の本戦が25日、北海道の東川町で開幕した。大会史上最多の応募数584校から、地区別審査を勝ち抜いた19校の生徒らが北海道を舞台に火花を散らす。大会は28日まで。沖縄からは浦添工業が3年ぶり10回目の出場を果たし、2年生の安里すずらさん(17)、上江洲心音(ここね)さん(17)、金城花音(かおん)さん(16)が同日、東川町農村環境改善センターでの開会式に参加した。
大会中は2回の作品作りと審査を経て、28日に優勝校が決まる。3人は「全然緊張してない」とリラックスした様子で明るく声をそろえるが、他選手を見る目は鋭く、静かに闘志を燃やす。開会式が開かれた25日は早朝6時から宿泊地の周辺を散策し、地域の様子や雰囲気を確認しながら撮影練習を始めた。
安里さんは開会式後、「絶対に(他校に優勝旗を)触らせたくない。渡さない」と決意を示し、金城さんも上江洲さんも、カメラをひとときも離さず集中している。
3人は初めての北海道で、「人との出会い」を大切にしながら優勝を目指す。26日は上富良野町、東神楽町、旭川市などを回って撮影をする。