与那国馬、かわいいな こどもの国で親子でふれあい 在来馬の歴史も学ぶ


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与那国馬に乗る参加者ら=26日、沖縄市の沖縄こどもの国(喜瀬守昭撮影)

 【沖縄】夏休み親子牧場体験(沖縄在来馬保存事業事務局主催、全国乗馬倶楽部振興協会共催)が26日、沖縄市の沖縄こどもの国で開かれた。親子など20組・40人が参加し、沖縄の在来馬「与那国馬」や「宮古馬」について学び、乗馬やブラッシングで与那国馬と触れ合った。

 29日には南城市のうみかぜホースファーム、30日には久米島馬牧場、8月6日には与那国島ちまんま広場でも開催する。

 26日は琉球在来馬の歴史に詳しい、スポーツニッポン新聞社の梅崎晴光専門委員の講義もあった。梅崎さんは、戦前の沖縄には全都道府県で最も多い約4万頭の馬がおり、農作業や人の移動などで活躍していたと説明した。耕運機や自動車などの登場で役割が減り、現在は全国で最も少ない水準まで頭数が減ったという。梅崎さんは「馬は不要だからと追い払われると生きていけない。愛されて生きていける」と話した。

 参加した南城市立大里南小3年の児童は「馬に触ると温かかった。乗るとゆらゆらして楽しかった。沖縄にはたくさん馬がいたと知って驚いた」と振り返った。


 (島袋良太)