A組は那覇西、B組は美里が制す 沖電工杯県サッカー祭り


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A組決勝 那覇西―西原 後半、チーム2点目を決めて喜ぶ那覇西の具志堅洸(左から2人目)=27日、県総合運動公園蹴球場(喜瀬守昭撮影)

 沖電工杯第57回県サッカー祭り(主催・県サッカー協会、琉球新報社、特別協賛・沖電工)は27日、A組とB組の決勝まで県総合運動公園蹴球場で行われた。那覇西と西原で争ったA組決勝は前半からボールを支配した那覇西が2―0で西原を破り、優勝を果たした。美里と具志川によるB組決勝は1―1で前半を折り返し、美里が後半コーナーキックからの好機で決勝点となる2点目を挙げ、頂点に立った。

多彩なパスで好機呼び込む A組・那覇西

 県サッカー祭りA組決勝。多様なパスを効果的に織り交ぜた那覇西が西原を2―0で破った。1点を先制し迎えた後半、こぼれ球に反応した具志堅洸が2点目を追加し、勝負を決定づけた。

 終始ボールの支配率が高かった那覇西は、相手守備が引き気味の時はパスを短く回しながら敵陣を攻め、逆に相手が圧を強めてきた場合はロングパスで縦に入れるなど技術が光った。細かなパスワークが好機を呼び寄せた。

 後半終了間際、相手を引きつけた味方から、上地玲央がペナルティーエリア付近でパスを受けると「ここは俺のゾーン」と中央ロングシュートを力強く放った。相手GKが球威に押されはじくと、いち早く飛び出していた具志堅が右足でそのまま押し込んでゴールネットを揺らした。

 中学時代から同じチームに所属していた2人。互いのプレースタイルはよく知っている。具志堅は、上地がボールを受けた瞬間「これは打つ」と判断。その直感が的中し、2点目を挙げることができた。

 1年生大会を優勝で終えた那覇西。次は選手権や新人大会がある。先輩を含めたAチームに上がるため精進は続く。
 (砂川博範)


喜瀬、2点に絡む B組・美里

B組決勝 美里―具志川 前半、ボールを競り合う美里の喜瀬匠盛(右から2人目)=27日、県総合運動公園蹴球場(喜瀬守昭撮影)

 B組決勝は美里が2―1で具志川に競り勝った。喜瀬匠盛(なるせ)が2点に絡む活躍を見せた。

 足の速さが長所の喜瀬は縦の突破と相手守備の裏をかく飛び出しで果敢に攻めた。動きを読まれ始めても変化を付けてかわしていく。互いのチームが決め手を欠く中、前半17分に喜瀬が右サイドからドリブルで中へ切り込むと、近くの玉城煌大にパスし先制点を演出した。

 決勝点となる後半の2点目も、味方のコーナーキックから「決めるつもりでいった」と頭で合わせた喜瀬のシュートがこぼれ球となり、それを天久源弥が決めて勝利をたぐり寄せた。

 喜瀬は「選手権や新人大会でもいい結果を残せるよう頑張る」と胸を張った。
 (砂川博範)