「米ぬ為し」 生き生き 郷土芸能 八重山農林が舞披露 全国高文祭2日目


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活気あふれる歌と踊りで稲作を表現する八重山農林高校の「米ぬ為し」=30日、奄美市名瀬の奄美川商ホール(南海日日新聞提供)

 【鹿児島で高橋夏帆】第47回全国高校総合文化祭2日目の30日、奄美市で始まった郷土芸能部門で八重山農林高郷土芸能部が出場した。米の発芽から収穫までを表現する演目「米(まい)ぬ為(な)し」を部員26人で元気に踊った。美術工芸部門は、鹿児島市の県歴史・美術センター黎明館と鹿児島市立美術館の2カ所で、全国の高校生と作品を紹介し合う交流会があり、沖縄から7人参加した。

美術工芸、交流会に7人

 八重山農林高郷土芸能部は全6曲構成の演目を、約12分30秒で披露した。一番の盛り上がりがある「稲(いに)しり節」は、米を精米し収穫への感謝を表現する場面で、全員生き生きとした表情で歌い舞った。

 部長の嵩田晄(ひかる)さん(17)は「みんなの表情が生き生きとしていた。八重山の踊りを全国の人に見せることができてうれしい」と話した。

美術・工芸部門に作品を展示している沖縄県の生徒ら=30日、鹿児島県鹿児島市の県歴史・美術センター黎明館

 美術・工芸部門は、昨年の県高校総合文化祭で上位入賞した開邦、宮古、西原、南部工業、浦添工業高の7人が参加し、絵画や工芸、デザインを出展している。交流会では、全国の高校生とグループになって互いの作品を紹介し意見を交わした。

 自作の立体作品を福島や岡山の高校生に見せた浦添工業高3年の西銘駿之介さん(17)は「世界観が確立した作品だと褒めてもらった」と話した。西原高3年の佐久田菜々子さん(17)は「自分にはない描き方が知れて参考になった」と語った。

 その他、県勢は自然科学部門の研究発表があったほか、書道部門の展示が始まった。