対馬丸事件の語り部・平良啓子さん、2日に告別式 正午から大宜味村火葬場で


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 29日に名護市の病院で死去した対馬丸事件の語り部・平良啓子さん(享年88歳)の告別式は、8月2日正午から午後1時30分、大宜味村喜如嘉232の2、大宜味村火葬場で執り行われる。喪主は長男の基(もと)さん。

 平良さんは1944年8月に鹿児島県悪石島付近を航行中だった対馬丸が、米潜水艦に撃沈された際の生存者。安波国民学校(国頭村)の4年生で事件に遭い、兄や祖母、いとこらを亡くした。対馬丸には疎開学童、一般疎開者らが乗船しており、1484人(氏名判明分)が犠牲となった。

 平良さんは戦後は小学校教員として、教育現場で自らの体験を伝え、平和教育の先駆者となった。