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宮古陸自の敷地外訓練で住民ら「説明会での話と違う」 中止求め抗議声明 沖縄


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陸上自衛隊宮古島駐屯地が予定している敷地外での行進訓練を中止するよう求めるミサイル基地いらない宮古島住民連絡会のメンバーら=31日、宮古島市

 【宮古島】陸上自衛隊宮古島駐屯地が3~4日にかけて敷地外で行進訓練を実施することを受けて、ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会は31日、沖縄県宮古島市内で記者会見を開き、敷地外での行進訓練の中止を求める抗議声明を発表した。連絡会は「(これまでの説明会などで)敷地外訓練をしないと明言しながら、敷地外での訓練実施に厳しく抗議する」とした。

 連絡会によると、2016年度以降に沖縄防衛局が住民を対象に開催した説明会などで「敷地外での訓練はしない」と説明していたという。連絡会の上里清美共同代表は「『敷地外で訓練をしない』と言っていたのは1回だけではない。複数回言っている」と強調した。連絡会の仲里成繁共同代表は「説明会で防衛局が話していたことをしっかりと守るべきだ」と述べた。抗議声明文は「今回の訓練実施については市民(全体)への周知もなく、公道をわが物顔で訓練に使用することは許さない」とした。

 尾毛佳靖子共同代表は「星空を見に外に出た子どもたちが訓練を見ると、不安に思うかもしれない。今回を機になし崩し的に敷地外での訓練が増えることを懸念している」と訴えた。

(友寄開)