台風6号 県内17万世帯で停電 現場での復旧作業は警報解除後に 4人がけが、314人が避難


この記事を書いた人 琉球新報社

 大型で非常に強い台風6号は1日、沖縄本島地方の全域を暴風域に巻き込みながら本島の南東の海上を西寄りに進み、本島地方と宮古島地方に暴風警報が発表された。沖縄気象台によると、八重山地方も2日朝に暴風警報が出される見込みで、各地の暴風は3日まで続く見通し。

 琉球新報の1日午後8時時点のまとめでは、うるま市や那覇市などで計4人のけが人が出ているほか、倒木や外壁が崩れるなどの被害が相次いでいる。沖縄電力によると1日午後10時現在、32市町村で約17万2720世帯が停電している。最大はうるま市の2万6610世帯。

道路をふさいだ倒木を片付ける作業員=1日午後5時41分、八重瀬町外間(喜瀨守昭撮影)

 県内の10万世帯以上の停電は、最大で約25万世帯が被害を受けた2018年9月の台風24号以来になる。

 沖電によると、遠隔操作で復旧作業を実施しているが困難な場合には現場での作業が必要になる。ただ、悪天候下での作業は二次災害の恐れもあり沖電は暴風警報の解除を待って、現場での作業を順次行うことにしている。

 1日午後8時時点で避難指示が那覇市、うるま市、豊見城市など16市町村で出されており、県内37市町村が避難所を開設、少なくとも計314人が避難している。