台風6号、南城市糸数で最大瞬間50.6メートル 猛烈な風を伴い沖縄本島に最接近へ 警報級の高潮に警戒を


この記事を書いた人 琉球新報社
台風6号の影響で荒れる海=1日午後3時40分、与那原町板良敷(大城直也撮影)

 台風6号は1日午後9時、那覇市の南南東約100キロの海上を15キロの速さで西北西に進んでいる。中心気圧は930ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。

 1日午後9時までの最大瞬間風速は、南城市糸数で1日午後7時48分に50.6メートル、那覇市安次嶺で午後8時55分に44.2メートルを観測し、いずれも8月の観測史上最大となった。那覇で午後7時58分に46.1メートル、宮城島で午後6時47分に44.7メートルを観測した。

 本島地方では風は2日にかけてさらに強まり、一部の住宅が倒壊する恐れもある猛烈な風が吹く見込み。台風の接近と大潮の時期が重なるため、警報級の高潮になる見込み。

 大東島地方の暴風警報は午後7時3分に解除された。

 1日、本島ではバスが始発から全便運休したほか、沖縄都市モノレール(ゆいレール)は午前で運行を取りやめた。那覇空港を発着する全便が欠航した。

 台風は、非常に強い勢力を維持したまま2日にかけて沖縄本島地方に最も近づき、3日にかけて八重山地方にかなり接近する見込み。
 (中村万里子)