大型で非常に強い台風6号の接近により、沖縄本島や久米島、宮古島などで強い風が吹き荒れている。
那覇市は停電の影響で、1日午後11時に繁多川公民館、若狭公民館の2カ所の避難所を閉鎖。2日正午までに小禄南公民館の避難所も閉鎖した。那覇市は現在、那覇市役所本庁舎、石嶺公民館、首里公民館、中央公民館、なは市民協働プラザ、津波避難ビルの6カ所に避難所を設けている。
北中城村では車が横転。目撃した沖縄市の30代女性は「数年前の台風でも同じ場所で複数台の車が横転しているのを見た。今回は歩道まで車が飛ばされていたので、改めて台風の威力を目の当たりにした」と驚きをあらわにする。
女性は、昨晩は自宅が停電し、断水も相まって、トイレ、風呂、洗濯と全てに不便を強いられたという。「子どもが汗をかき、着替えもままならない。防災対策で購入してあったポータブル発電機を扇風機と携帯電話の充電に使った。事前の台風対策の大切さを痛感した」と話し、疲労感をにじませた。
琉球新報が2日正午までに沖縄県内の各消防に確認したところ、少なくとも22人の負傷者が出ている。大宜味村で1人が死亡し、台風の影響とみられている。県内38市町村が避難所を開設し、正午時点で少なくとも計847人が避難している。