停電、全面復旧のめど見えず 長引く暴風雨で被害確認に遅れ 再接近の恐れが作業の懸念に


この記事を書いた人 琉球新報社
暴風で倒れかけた電柱を直す消防隊員=2日午前11時41分、南城市大里(大城直也撮影)

 大型で非常に強い台風6号の影響で、2日午前10時には県内の全戸数の34%に相当する最大21万5800戸が停電した。台風の勢力が強く、速度が遅いこともあって停電も地域によって長時間にわたる可能性がある。沖縄電力によると暴風域の間は現場作業に入ることができないため、全体の復旧のめどは立っていない。台風は通過後に再び沖縄に近づく恐れもあり、復旧への影響が懸念される。

 近年では、2012月9月に接近し多くの物的被害や負傷者が出た台風17号で、県内戸数の過半の約33万4400戸が停電し、生活インフラに打撃を与えた。18年9月末には台風24号、25号が相次いで襲来。沖縄本島が27時間にわたり暴風域となり、最大25万700戸、最長108時間にわたる停電が発生した。今回の停電戸数は18年以来の規模になる。

 停電が発生している地域では、マンションやアパートなど集合住宅で電気を使って部屋に水を送るポンプが止まり、断水が続いている。県内スーパーが休業する中で、営業を続けるコンビニエンスストアには停電で休業した店舗もあった。

 沖電によると、遠隔操作で停電区間を縮小する「配電自動化システム」で復旧作業を実施しているが、人員による現場作業は長引く暴風雨で待機を余儀なくされている。2日夜から、暴風域を抜けた本島北部で被害地点の確認作業を始めた。同社は「安全確保を前提に、順次復旧作業を進める」と説明した。
 (當山幸都)